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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

最近の記事

こんにちは。 

【未成年の方の閲覧不可です】

皆様、こんにちは。
6月18日00時更新予約お休みです。



※このブログの歩き方ですが

まずScandal を読まれながら同時に大野敦の憂鬱の3までをお読みになり
他の永田町シリーズと大野敦の憂鬱の4から続きを読んでいいただくと
良いかと思います。

まだ目次の整理が出来なくて、右のカテゴリから入られるのが
お薦めです。
カテゴリは下から古い順です。
ただ永田町シリーズではないのもあります。
それも下のほうにございます。


※腐っております。R指定もございますので
閲覧にはご注意ください(^_^;)

目次です。】←こちらから目次に飛べますが
整理できてません。

Category: 雑記

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Shangri‐La 84 

Shangri‐La 84





「つまり、神木先生に恋をなさった訳ですね?」

「あー…えっと…しました。
まさに恋だ。
あんな静謐で凛々しくて怜悧な美人がいるとは…少し大野さんに似てる。
誰かに似てると思っていたらここにいた」

「とんでもありません。
神木先生は神木先生です。
あのかたのパーソナリティーに惹かれた千葉先生は
純粋でいらっしゃる」

「…僕には永遠にパートナーなんぞできないと思っていたから動揺して…
でも話しをしたい!大野さんお願いしますっ」

「お声が大きいです、今井さんが―」

案の定ベッドルームのドアが開く音がして
「どういう事ですか!?」
遅かった…飛んできちゃった。


千葉先生が僕の肩を掴んで顔を近づけてるもんだから
勘違いしても仕方ない。

「今井さん、違うんです。
恋愛相談を受けていただけですから」

「大野さんを好きになっちゃダメです!」

「僕が好きなのは神木真琴だ!
大野さんじゃない」

「…へ…何故…神木先生…?」

「今井さんも知ってるの?神木議員を!?」

「いや、知ってると言うか時々超党派の会場でお会いしてますが…」

今井さんは幹事長の秘書だから幹事長主催の勉強会に顔を出すから
知ってるだろうそれは。

「今井さんにもお願いしたい!
神木議員に会えるようにセッティングして下さいっ」

「…大野さんの誘いを受けたのはそれがあったからですか」

「勿論、幹事長の考えに賛同して採決されることになれば
賛成票を入れるし仲間の議員も誘うから」

「今井さん、これが見返りなんです」

賛成票と橋渡しは交換条件だ。

「しかし…神木先生はヘテロじゃないですか?
結果には責任取れませんよ?」

「いいんだ。
とにかく逢いたい。
逢って次のデートを取り付けるのが…目的だから」

「実らなくても恨まないで下さいよ」

「今井さんや大野さんに感謝こそすれ恨む筋合いじゃない。
多分押されると弱いタイプだと踏んでるし」

「自信家ですね千葉先生は」

今井さんはそう言ったけど―
「自信が無いから自分にカツを入れるつもりで
そう思うことにしたんだ」
だ、そうで。

「分かりました。
千葉先生の為に最善を尽くします」

「ありがとうございます!」

「なんでちょいちょい敬語なんですか千葉先生は」

「それは―
きみたち…いやあなた方の方が年上だから…ですよ」

「我々は秘書ですから敬語はやめて下さい。
殊更我々より年下だと強調されても気分悪いだけだと
気づかれませんか?」

…今井さん怖いです。

「すみません!
決してそんなつもりじゃ…」

「先生大丈夫です、気にしてません。
それより先生のご希望に沿うよう長野先生にお話ししますので」

「ありがとう。
本当に頼みます。
自分からはとてもじゃないけど声なんてかけられない」

安藤派の領袖が言う言葉じゃない。

ニヒリストで強気でひとをひととも思わない人間ではないのが
確認出来て良かった。




続く




本日もご訪問ありがとうございました。

Category: 大野敦の憂鬱 21

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水星の欠片 53 

水星の欠片 53





例え戸籍ができたとしても自分がまた過去に戻れば
ぬか喜びさせるだけじゃないかと馨は思ってる。

自分の気持ちじゃなく俺の気持ちを考えて
憂鬱になったんだろう、そういう子だ。

一緒に燃え尽きる訳には…いかない。
とにかく馨を守って共に生きなけりゃここにいる意味がないじゃないか。

俺が諦めたら馨はどうなる!


「健、僕はもう平気。
今度は何をすればいいの?
また家庭裁判所に行くの?」

もう笑顔で俺の手を握り返した。

区役所にも行き手続きをし、連絡待ちだけで彼が直接向かう場所はない。

…役所関係は。


「馨、明日出掛けるけどいい?」

ベッドに戻って尋ねると何か察したのか少し沈黙し
「一緒に?」
そう言って俺を見上げた。

「うん。
…あのさ、本当のご両親への気持ちはどうなの?」

「実はあまり考えたこと無くて…育ててくれた義父母には感謝しかない。
戦争の犠牲になって僕だけ幸せでいいのかなって思うけど…」

「馨の運命と言うか数奇な出来事を喜んでるよ、きっと」

「…そうだったら僕がここで生きてる意味があるのかな」

「生きていてくれて一番喜んでるのは俺だけどね」

「あはは、ありがとう。
僕も健がいるからこの世界で生きてくよ」

「馨がいなかったらどんなにつまらない人生だったか。
出逢えてよかった。
こっちこそ好きになってくれてありがとう」

「思い出すね、初めて逢った頃の事。
お母さんに見つからないようにかくまってくれたよね
出掛ける姿を見たことあるけど綺麗で若いお母さんだった」

「今は親父とは別居してるけどね。
…料理研究家としてテレビになんか出ちゃって生き生きしてる」

「離婚するの?」

「さあ、分からない。
子供の為とは言えよく別れないなと思うけど
親の気持ちは推し量れないな」

「いいお母さんだよ。
だって健を生んで下さった」

「…そうかな」

「昔はよく母子ともに出産のとき亡くなっていたんだよ。
今は少なくなったけど」

「生まれてくるのもひとつの奇跡か…」

「うん!」

「馨も辛いだろうけど…一緒だから俺と」

「…分かってます」

何もなくずっと離れず生きていきたい。
何もないと信じたい。

……

まだ残る不安を消す為に絶対に行っておかなければならないところが
俺と馨にはあったんだ。

「あ、マンションの裏の公園で蜩が鳴いてた。
テレビの高校野球中継でマウンドの上に蜻蛉が沢山飛んでたし
夏も過ぎて行くんだね」

「甲子園大会観てるの!?」

「野球できないけど観るのは好き。
戦前から甲子園大会はやってたし」

「そうか…そうだった」

彼が昭和二十年に十四歳だったの忘れてた。

それくらいこの時代に馴染んでいるんだから違和感を持たれることは
無いだろう。

連れて行っても多分―
多分大丈夫だ。

大丈夫だと思わなきゃ行けやしない。




続く





本日もご訪問ありがとうございました。

Category: 水星の欠片

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桃花の雨 20 

桃花の雨 20




「七海さん、この子性同一性障害じゃないかも知れない」

桜井さんが椅子ごと振り返って言う。
I
「最初女性の可能性があるんじゃないかと思ったけど
この子、ちょっと違うんだ」

「そうですか」

「…男の子二人で手をつないでる画を見て
すごい自然だったから大学に行く時だけ女の子の格好してるんじゃないかと
思ったの」

「ああ…それは磯村くんのことをくん思って…あり得ますね」

「だから大学の傍じゃなく自宅近くを歩いてる彼らに声をかけたら?」

「画像やデータを揃えて…待ちますか」

「七海ちゃんがDNA鑑定のこと切り出すの?」

「そろそろお話ししたくなりました」

「しかし綺麗な子だね女装してるって言うより
ユニセックスな感じで女の子にも見える。
ジーパン穿いてても可愛いよなあ。
磯村の嗜好は分らないが惚れてるんだ、きっと」

「…そうですね。
ああ、もうそろそろ出掛けますか」

「七海ちゃんと俺行く」

「数さんはダメだよ。
行くのは七海さんと旬くん」

「なんで俺じゃダメなのぴかちゃん」

不満そうな松本さんにべーっと舌を出しながら
「数さんは七海さんにセクハラしそうだからだらだよーん」
桜井さんがふざけて答えた。

「七海ちゃんにするわけないだろ」

「僕にはしてるのに?」

「ちょ…何言って…それはセクハラじゃなくて…」

痴話喧嘩は面白いけど今はそれどころじゃない。

「続きは家でやって下さい。
取りあえずDNA鑑定と、櫂くん続きをどうぞ」

「あ、はい。
日高と磯村はごく自然にキャンパス以外は行動してますね。
女性の格好なんて自宅マンション近くでは見られてません。
それから…日高は森文乃に頼まれて個人輸入で睡眠薬とピリン系の
鎮痛剤を購入したんだと推測できます。
日高から手提げの袋を受け取るのをバイトの子がが目撃していました」

…ピリン系…?

日本ではピリン系の鎮痛剤など今はほとんど処方されないが
個人輸入では購入できる。

「ますますお話しを聞きたいですね」

「俺がお供します!」
旬くんは心配性だ。

「構わないよ。
それから―
櫂くんも同行してくれますか?」

「承知しました」

旬くんがちょっと怪訝な顔をしたが櫂くんの観察眼を
お借りしないとね。

しかし…ピリン系の鎮痛剤が気になる。

副作用として酷い皮膚症状や
ショック症状も起こす危険のある薬をわざわざどうして頼んだのか。

彼女はいったい何を求めて生きていたのか。






続く



本日もご訪問ありがとうございました。
超短くて…( ;∀;)

Category: 捜査四課シリーズ 13

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2018-06