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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

水星の欠片 1 

本日は大野さんお休みです。

新作のお話しをUPしました。
14才の子達のBLです。
珍しく若い主人公(;´∀`)
良かったら寄って行って下さいませ。

水星の欠片 1




(その出会いが私の人生を変えたんです)

モザイクがかかった二十代の女の人が自分を地獄から救ってくれたのが恩師で…とか言っている。
覚醒剤で捕まって社会復帰したとか……

自分でなんとかできないのが不思議だった。
人に頼ってばかりは嫌じゃないのかな。

なんかイラついてテレビを消した。

人生は出会いだ‥なんて言うけれど
出会いなんて言葉、ダサい。

SNSで知り合って知らない相手と遊ぶ時代に
出会いなんてないと十四の僕は思っていた。

毎日学校に通い、友達と話しして塾にも行かない帰宅部の僕は
帰るか、カラオケいくか、コンビニで立ち読みするかだ。

つまらない日々だった…その日まで。

その日、創立記念日で学校は休み。
行くとこもない僕は
五月にしては暑かったから
家の一番涼しいリビングでソファに腹ばいになって
漫画を読んでいたんだ。

そこに母親からのLINE。

(スーパーでマカロニ買っといて)

(やだ。めんどくさい)

(アイス買っていいから)

……マジでイヤだなあって思ったけど
仕方ないからいつも置いてある財布持って
外に出た。

どうせまたマカロニサラダ作る気だ…
ポテトサラダの方が好きなんだけどな。



たまたま昔から表参道に面した銀行裏に住んでいたらしく喧騒からそう遠くないところに実家があった。
友達はほとんど電車通学で私立の中高一貫校に通っていた。
僕は恵まれていたんだ。

両親がお金に困ってるところなんて見たこともなかった。

なだらかな坂をゆっくり散歩みたいに歩いていくと
公園の横にノスタルジックな洋館がある。

そこのステンドグラスを見上げながら気にもせずに
その家の古めかしい鉄柵の扉から見える玄関に
視線を遣った。


どこかが管理してる筈の鍵のかかった扉を乗り越えられるのは警備会社か……

「……誰…?」

柵の向こう、誰かが膝を抱え顔を埋めていた。

髪は乱れ
薄汚れたシャツとこれまた埃を被ってる…ジーパンじゃなくて
学生服のスラックスを穿いている。

どうして無人の玄関先に座ってるんだろう。
具合でも悪いのかと思って声を掛けた。

「……どうかした?
なんでそこにいるんですか?」

「……」

「気分でも悪いの?
あ、今日ちょっと暑いから」

「……で…すか」

「…えっ?」

柵に顔をくっ付けその人の声に耳を澄ませた。

「今日…何日…ですか…?」

「…五月二十五だけど」

「おんなじだ。
…でもどうして誰も居ないんだろう…」

そう言いながら顔を上げたその子と目が合った。

耳が隠れるくらいの髪、前髪はぐちゃぐちゃ。
でもパチパチと瞬く瞳は大きくて確かに生気を放ってた。

汚れていたが色の白い可愛い感じのー

女の子?

「僕、なんで…
きみは誰?」

僕か。女の子じゃなかった。

「え、近所の…藤原健」

「ふじわら…たける…?
藤原さんは知ってるけど…健なんて子はいなかった」

「それよりなんでそこにいて、
そんな汚れてるのさ」

「……分からない……」


それが信じてなかった(出会い)だった。




続く



本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 水星の欠片

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