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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 12 

Shangri‐La 12




僕が言い出したらきかない性格だと知っているのは
事務所の皆と悠也さんだけ。

それを知ってるから悠也さんは黙ってそこから
離れたようだ。

静かになったから僕は着替えてそっとドアを開けた。
リビングに続くドアは閉まっていたし
諦めたんだと思ってホテルの部屋から出ようと
ドアノブに手をかけた。

その瞬間、身体は宙に浮いて
ベッドルームに運ばれベッドに投げ落とされた。


「悠也さん!」

僕に覆い被さって手首を掴まれたら
逃げられない。
彼の力に敵うわけない。

「持ち越すのは嫌だ。
今日の事は今日片付けよう?
仲たがいするのは死ぬほど辛い」

「…でも黒川先生と…」

「だからきみはどうしても話しを聞き出したくて
誘いに乗ったんだ。
大体予想はついてたから逐一報告は受けていたけど
計画的じゃない。
騙すとかじゃなく直接話した方がいいと思って
私が来た。
黒川は理性的で真面目だからきみに何かするとか
絶対にないから任せて…きみに不快で辛い想いをさせたんだったら謝るよ、申し訳なかった」

「…悠也さんは悪くありません。
僕が勝手にやったことです」

「だから私の為にね」

「……」

ああもう、どうしたらいいのか。

「きみにそっぽ向かれたら生きていけないのは
分かるね?
毎日逢えないのも辛いけどこんなふうに拗れるのは
もっと辛い。仕事が手につかないくらいに」

「…ごめんなさい」

「謝る必要ないよ。
それより仲直りしないと」

……?

「ちょ…悠也さんっ!?」

彼の指が僕の着替えたばかりのワイシャツのボタンを外しネクタイも抜き取った。

「悠也さん、今夜はー」
本気じゃないよね!?

「ダメ。
今夜みたいな時、身体のコミュニケーションが必要なんだ」

「でもっ」

「でもじゃない。
セックスするの!!」

「……」

いつになく強引な悠也さんに
僕は抗うことを止めた。

これが罰だとしたら彼を深く受け入れるべきだし
なにより…理由はともかく…触れ合いたかったんだ。


僕も彼のルームウエアのボタンを一気に外し
すがるように抱きついた。

いつもの肌触り、いつもの匂いに満たされ
安心する。

「きみは…したかった?」

「考えてみると…あなたは僕のだから本当は機密さえ
教えてほしかったのかも知れない」

「私とセックスしたかったのかって
聞いてるんだ」

悠也さんが直球派だから黒川先生も松田総理もそうなんだ。

「……したかったです」

「きみと私の関係でも合意の上じゃないとね」

「いつだって合意の上です。
今夜だってー」

言い終わらないうちに唇を塞がれた。

いつもと同じキス、
同じ指が僕の身体を這いまわって、確かめー
僕を溺れさせるんだ。


でもひとつ違った。

あまりに性急で……

両手首を彼の手で拘束されたまま
身体を大きく開かされた。

「んっ…はぁ…」

強引なのも…たまには善いかも。

彼の荒い息づかいは色を孕んで艶かしく
それだけで僕も感覚が鋭くなって
いつもより快感が強く、もて余すほどだった。

「…悠…ああっ!」

ズクズクと抜き差しが激しさを増すごと僕も
無意識に強く密着しようと腰が浮いていた。

その腰を彼が抱き潰すがごとく引き寄せる。

「敦…可愛くて可愛くて…たまらない」

「悠也さ……僕もあなたが可愛くて…大好きで…
だからー」

だから全てを知りたい、ほしい。

僕は父や悠也さんの言うように良い子じゃなかったし
今も違う。
我儘で独占欲が強いわりに鈍感で軽率な人間だ。

こうして身体を重ねなきゃ彼の気持ちが分からないなんて情けない。

「悠也さん、僕は……」

「自分を責めちゃダメだ。
いつだってきみに熱烈に恋してるよ」

耳元で囁かれ、彼の熱い精液の迸りを身体中で
感じた。




続く




本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 大野敦の憂鬱 21

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