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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 13 

Shangri‐La 13





「悠也さん…ピロートークは要らないです」

彼の胸のなかで呟いた。

「……聞きたかったんじゃないの?」

「言いたくないのを無理矢理言わせるのも
酷いと思い直しました」

「…本当はそんな大したもんじゃない」

「ですからいいんです。
大体分かりましたから」

「マジで!?」

「僕と今井さんの中で出た答えが正しいと
確信してます。
後はどう邪魔しないようにお手伝いできるか
考えてみますから」

「きみらは賢いから隠し通すのは無理だと
思ってた。
時間は少々かかるが潰されないように
頑張るよ。
…きみが傍にいるから頑張れるんだけどね」

「おだてても何も出ません」

「貰ったよ、久しぶりに」

「…何が言いたいのか分かります」
また悠也さんは……。

「きみの柔肌は気持ち良い。
きみの中も熱くて程よく絞めてきて
最高の癒しだ。
きみと抱き合えなきゃ私は死ぬね」

「恥ずかしいんですけどっ」

くるっと背中を向ける仕草が彼の琴線に
触れたみたいで後ろから抱き締めてきた。

「…不安でね」

「何が不安なんですか?」

「平穏な日々を送りたいだけなんだきみと。
かき混ぜられるのが我慢ならない」

「今だって平穏です」

「…きみだって知ってるだろう。
あえて話そうとしないが」

…忘れた頃に週刊誌やネットで書かれる醜聞。
あることないこと書き立てられ
嫌な想いをするけれど事務所のみんなが
守ってくれる。
気にすることない、無視してればすぐに波は静まると
言ってくれる。

「…愛人などと書かれて…きみの心情を考えると
苦しくなる。
今に連中に私たちの関係を踏みにじられるんじゃないかとも思うし」

「いいじゃないですか」

胸でクロスした腕に触れそう言った。

「……いいのか?」

「僕は揺るがない。
あなたも揺るがない。
誰も壊すことのできない絆があるから
大丈夫です」

「…そうか、そうだな」

「もっと深い絆が欲しいと悠也さんが言うなら
考えないでもないんですよ」

「何のことか分からないが」

「……例えば…子供」

「子供!?」

「はっきり決められなかったけれど…近頃思うんです。
僕やあなたでも子供を持っても良いんじゃないかと。
大切に育てる自信はあります。
あなたの子供なら」

「私はきみの遺伝子なら欲しいと思ってるけど
自分の遺伝子はどうでもいい」

「見解の相違はあるけれど
話し合えばいいんです。
そう言う選択もあるのを僕たちは心のすみに
置いていなければ」

以前は気が乗らなかったけれど
気持ちは案外変化するものだ。

「ああ。
前向きに検討しよう。
未来が明るく開けていることを私は願ってるよ」

「それは僕も同じです。
あなたが幸福であることが僕の幸福でもありますから」

同じ未来を見つめていたい。

「その為に障害物を乗り越えて行く」

僕はー
「傍にいることしかできないかも知れない」

「それで十分だ。
…できれば…できることなら毎日きみの身体を愛でたいけどね」

そう言いながら指は僕のお尻を揉むように撫でる。

「もう、悠也さんは!」

「今夜はまだ2回しかしてない」

こんな時の彼は疲れを知らない。
俗な言葉で表すと…(絶倫)ってことだ。

「…これがプライベートのあなたですから
仕方ないですね」

ベッドの中の僕はいつも諦めの境地にいる。

愛するひとに限りなく求められる…
それも幸せのうちなのだろうが。




続く




本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。
短くてすみませんですm(_ _)m

Category: 大野敦の憂鬱 21

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