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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 15 

Shangri‐La 15





「僕は小松川派を切り崩しますよ」

「鈴木さんに気がある小松川先生ですよ?
危なくありませんか?」

派閥の領袖でもある小松川前外務大臣の派閥は
党内で最も人数が多く
タカ派の過激発言で物議を呼ぶことが度々あった。

中道、中庸の悠也さんとは一線を画する。
悠也さんが小松川先生を呼び出し注意したこともあるし……

小松川先生個人は穏やかで理路整然と話される方だ。
挨拶すると返してくれるし…特に鈴木さんはお気に入りで鈴木さんが話しかけると笑顔が違う。

「…先生はともかく泉秘書はクールですよ」

「大丈夫。
うちには超クールなお手本のようなひとがいますから」

……

「私の事ですか」

「いやいや、大野さんはクールであろうと努めてる。
本当は人情や義理に弱い優しい人間ですからね」

パソコンに向かっていた宮田さんがそう言った。

「大野さんが優しくて天然なのは皆知ってますよ。
ギャップ萌えの先生方の女神様だもん」

「鈴木さんもおじさま転がしって呼ばれてますけど?」

「転がしてないです。
勝手に転がるんですよ、何でも買ってあげるとか言われるし」

「小峰先生なにも言いませんか?」

「下さるものはいただきなさいって。
小峰先生は育ちが良いからおっとりしてて
お茶や食事くらいで文句は言わないです。
幹事長はイライラするでしょうけど」

「…悠也さ…幹事長も別に何も…」

「大野さんが出張してる時の幹事長はすごいキョドってますよ。落ち着きがないって言うか…ね、宮田さん」

「…確かに」

顔や態度に出さないひとだと思ってたんだけど
まだまだあのひとは深いな。

「鈴木さん、そんな時は食事にでも誘ってあげて下さい」

「…え?
いいんですか?」

「鈴木さんなら構いません。
あれで結構寂しがりみたいだから」

「じゃ、今度お誘いします」

「鈴木さん、食事だけですよ?」
心配性の宮田さんが釘を刺す。

鈴木さんには小峰先生がいる。
二度と修羅場はくぐりたくないだろう。

「僕は幹事長より大野さんとどうにかなりたいの!」

……懲りてないな。

「鈴木さん…」

「はーい、ごめんなさい。
あ、小松川先生だ」

鈴木さんがLINEを開いた。

「もうアポとってたんですか?」

「連絡くれって煩くて。
でも今回は丁度良かった。
今夜食事してきますね」

「……本当に大丈夫ですか?
何かあったら小峰先生が泣きますよ?」

「今回は食事だけですって」

「場所と時間を教えなさい」

うちの一番の年長者が振り返って自分のスマホを出した。

「宮田さん…顔が怖い」
鈴木さんがビビるほど真剣な顔。

公設第一秘書の責任は重い。
大事な大事なデキる政策秘書を危ない目に
遇わせたくないのはよく分かった。


鈴木さんはおじさまのあしらいが天才的に巧い。

ただ、力ずくってのが宮田さんも僕も怖いんだ。




続く




本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

今のとこあまり面白くなくてスミマセンm(_ _)m
いつもですけど(笑)

Category: 大野敦の憂鬱 21

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