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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 19 

Shangri‐La 19





これまたお洒落な白い円形のバスタブ。

3人くらいは入れそうなジャグジーに浸かってると
ガラスの向こう、鈴木さんが服を脱いでるのが見えた。

「大野さん!ジャグジー気持ちいい?」

見慣れてる素っ裸で飛んできて
ドボンと僕の隣に浸かった。

「ジャグジーはうちにもありますけど
この泡はあなたの趣味ですか?」

ピンクの泡がモコモコと……

「これ、桜の入浴剤なんですよ。
雅彦さんも僕も大好きです」

「小峰先生のプライベートってどんなか
分かりませんけどね」

「…そうですね。
綺麗で可愛いのが好き」

それはー
分かる。

京都出身はんなり、おっとり。
桜の花のようなイメージがある。

でも芯は強そうだ。

「ご実家を捨て、あなたを選んだのは
可愛いものが好きで芯が強いからでしょう」

「優しいですよ。怒らないし。
僕を選んでくれたのは大野さんの言う通りですねっ」

……

「ご飯の好き嫌いとか…趣味は?」

「好き嫌いはないかな。
僕が作ったものは何でも美味しいって食べるし
あ、音楽を聴く!ジャズとかクラッシックを
僕の肩を抱きながら聴くのが至福らしいです」

「なるほど」
至極普通だ。

「東京にいる時は絶対に家に帰るし
……僕としないと嫌だって」

…それはそうでしょう、可愛い伴侶を前にして
欲情しないなんてあり得ない。

悠也さんも同じだし。


「……つまりラブラブってことで良かったですね」

「妬かないで。大野さんも大好きだから!」

妬いてません!

「それがダメなんですっ」

「…なんで?」

いつでもどこでも密着する癖がある彼は
肩を寄せ僕の手を取ってすりすりと頬を擦り付けた。

誘惑するとかって感じじゃなく
天然なんだけど。

「もしかして欲求不満ですか?」

小峰先生はまた大阪だと言うし……

「あはは、そうかも知れない」

「私は小峰先生じゃありませんからね。
小峰先生に慰めてもらいなさい」

「…だって、いないじゃん」

「じゃ我慢するしかないでしょう」

「何を我慢しろって?」

「え…その…身体の処理とか…諸々…」

「僕はただ、お風呂に入って一緒のベッドで寝たいんです」

「あなたと一緒に寝るのは嫌だなあ…」

「寝るの!」

「…触ってくるし寝相は悪いし」

おまけに脱いじゃうし。

「絶対に一緒じゃなきゃ嫌だ!」

「……パジャマ脱ぎませんね?」

「脱がない」

「触っちゃダメですよ?」

「触らない。一緒に眠るだけだから。
お願い大野さん…」

本当に寂しくて情緒不安定に見えたから
無下に断ることもできずー


「なんか久しぶりで嬉しいな」

嘘ばかり。
この間ツインに泊まったのに僕のベッドに入って来たのはどこの誰だったか。


まあ、同性でいつものことだ。
仕方ないか。



しかしながらー
「…ベッドも大きいですね…」

3人寝ても余る大きなダブルベッドの壁際に寄ると
向けた僕の背中にピッタリと身体をくっつけた鈴木さん。

でも……

大きなベッドなのになんで端っこに二人して
寝てるんだか。

「鈴木さん、私は逃げませんから」

「…やだ。寂しい」

その言葉に弱いんだ。

「…いいけど…脱がないで下さいね」

朝起きると全裸なんてよくあることだ。
鈴木さんの密着癖と、もうひとつ始末の悪い脱ぎ癖。
困ってしまうんだな本当に。

「はーい」


……うーん…

信用できないと思いつつ疲れていた僕らは
すぐ寝てしまった訳だ。

血の気も失せる翌朝の出来事も知らず。




続く



本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 大野敦の憂鬱 21

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