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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 23 

Shangri‐La 23





「悠也さん、食事したんですか?」

「さっき適当に食ったよ。
きみは?」

「朝、鈴木さんちでご馳走になりました。
まだお腹空いてないです」

「そうか、昼は適当でいいかな」

「そうですね。
ゆっくりしましょうか」

僕の好きな環境音楽と言うか波の音や
雨の音のBGMを聴きながら二人して写真集を山積みにし
片っ端から目を通していた。

「悠也さん、レッサーパンダ!」

「おお、敦くんの好きなやつだ」

「注文して見る暇なくてそのままの
何冊もありますから」

「こっちの町並みのも?
ブエノスアイレスだってさ、綺麗な夜景だ」

「ブエノスアイレス!?
すごい好きです!」

「サンクトペテルブルクの雪景色は?」

「好き!帝都の名残が素敵ですよね」

「ははは、私はきみの楽しそうな顔が好きだよ」

「だって、可愛いじゃないですかレッサーパンダも
世界の町並みも」

「だからきみの方が可愛いって」

……とは言うけれどー

「…本当は飽きてませんか?」

それはすごく気になってた事なんだ。
マンネリみたいなものが。

「はあ!?」

「……いえ、もう4年過ぎて……」

「飽きるほどシてないし」

「そう言うことじゃありませんっ」

「…きみは枯れない花みたいなものでさ、
いつも新鮮だ。
毎日なにか発見できて飽きる訳ないよ」

「……そうですか」

なんか…赤面した。

「きみこそ飽きてないか?
きみは的場にも鈴木くんにも好かれてるし
その辺に信者はゴロゴロいるからなあ。
まあ私が一番の信者だけどな」

分かってはいるんですね。

「僕にはあなたしかいませんから」

「私が鍵できみが鍵穴?」

「また下品なことを!」

「違う、そんな意味じゃないよ!」

そんな意味ってなに!?

「じゃ、どんな意味ですか?」

「…新しい扉を開ける鍵とピッタリと合う
鍵穴だと言う意味だよ。
下ネタじゃなくて」

「…怪しいですね。
ちょこちょこ変なこと言うから悠也さんは」

「きみといる時だけ素の自分になれるんだから
多目に見てくれないかな」

「……あ、ブリュッセル」

「ああ、ここは古い町並みと新しいモノが喧嘩せず
一体化してるね」

「悠也さんは公務で行かれたんですか?」

「最初は留学してる頃に旅行で行った。
次は視察で欧州連合の主要機関の事務所にね」

「僕は基本国内から出たくないんで
写真集だけであんまり……」

「勿体無い。何ヵ国語も喋れるのに」

「今はスマホが翻訳してくれます」

「何も介さないで個人同士触れあうのがいいんだよ」

「そんなものですかね。
…もし僕がすごいイケメンのイタリア人と喋ってたら?」

「……全力で連れ去る」

「では一緒に海外は無理ですね」

「…あ、いや、今度一緒に行こう。
公務だとパートナーが必要だから。
そんな怖い顔しないで敦くん」

「してません!」

こんな何気無いやり取りが好きだ。


けれど時間は止まってくれない。
彼も僕も変化し続けるんだ生きている限り。




続く




本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

年末ですね。
更新できない日がありましたらスミマセンm(_ _)m

Category: 大野敦の憂鬱 21

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2018-06