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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 27 

Shangri‐La 27





(いつも愛してるよ)

彼が送ってきたLINEがそれ。

彼は言葉にするのが大事だと思うタイプだ。
僕は不器用でしょっちゅうそんなことは言わないけど
近頃感化されたのか前ほど恥ずかしさは感じない。

(僕もです)

と、直ぐに応えられる。




「…どうする、あっちゃん」

湊も素直で率直だけれど屈折した部分を持っていた。
蒼唯さんと出逢って彼は変わったんだろう。

「とにかく今は待機で」

「最悪…でも喋る前に宮崎呼ばないと。
今どこだっけ?」

「永田町にいらっしゃいますよ。
地元に戻る所をストップかけたんです」

「さすが、あっちゃん」

「鈴木さんの件はOKですね?」

「京都には行かせてやりたいよ、
僕だって」

「可愛い秘書の幸せは代議士の幸せ。
大先生はいつもそう言っておられた。
その懐の深さは同じだと思いたいんで」

秘書の失敗は代議士が背負う。

(秘書の失敗は秘書の責任だと思うけど)
「だからきみも行けばいいんだ」

無理だって言ってるのに…。

「幹事長も官房長官もココを離れられないのに
僕がひとりでどこに行くのか頭の良い湊くんには
分かるかな?」

「……だよね、ひとりで行ってもしょうがない。
けど幹事長だけでもどうにかならない?」

「どちらかと言えば幹事長が対応する事例だから」

「党のことだから分かるけど…」

「それより蒼唯さんから返事はまだ?」

「…来てないっすね」

「日頃の行いが悪すぎる、湊は!」

鈴木さんや辻さんに対してのセクハラ言動が
蒼唯さんに伝わってる可能性はかなりある。
…それって一番怖いんだ。

笑顔で湊を拒否しかねない。

「普通だよ近頃は」

「…普通…?
どこが?」



その時ー

「普通ってなんだ。
真面目に仕事しろ!」

「失礼いたします」

ふいに執務室のドアが開いて悠也さんと今井さんが
入ってきた。

急に来るのはいつもだけど…タメ口を聞かれたかな?


「的場、今回のことで話しがあるんだが
その前に敦くんを5分借りる」

唖然とする僕らを前に彼は平然と僕の腕を掴んで
応接室に引っ張って行った。

「敦くん座って」

「…はい」

「ごめん…今回は無理だと思う」

「え、沖縄ですか…?」

「そうなんだ」

ガックリと肩を落として可哀想に。

「僕は大丈夫ですから気にしないで下さい」

「暖かいとこに行きたかった…」

「お休みじゃなくても暖かくしてあげますから」

あ…ヤバいこと言った?

「…どうやって?」

食いついてきましたか、やっぱり。

「それはもう…素肌で?…でしょうね」

「いいな、最高だ。
沖縄より暖かそうだ」

「ご機嫌直りましたか」

「クソ議員のせいですこぶる悪いけど
宮崎を吊し上げても変わらないのは分かる。
人間としての素質の問題をどうするか…」

「あなたの委員会はその為に必要なんですね」

「…賢いけどー
あざとくない。
可愛くてちょっとクールなきみが見れて良かった。
…後は的場と話すよ」

そう言うと立ち上がる彼。
僕も彼を見ながら席を立った。

「……」

と、指が伸びてきて僕の頬を撫でた。
優しく柔らかく……

「あ、ひとつ言っていい?
的場ときみがタメで話すのを聞きたくないかな」

僕から離れる指を見つめながら
…ですよね、って胸のなかで呟いてた。




続く



本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 大野敦の憂鬱 21

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コメント

ソラさま、拍手とコメントありがとうございます(^^)

ソラさま、
あけましておめでとうございます☺
今年もよろしくお願いいたしますm(_ _)m


いつも読んで下さり感謝しかありません!
なんとかかんとか年を越えました。
今年は色々忙しくなりそうで
更新がスムーズにできるか分かりませんが
できれば頑張りたいと思います🍀

ソラさまにとって良い1年になりますようにm(_ _)m

ruru #Xl5e9i5Y | URL | 2018/01/03 17:05 * edit *

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