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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 36 

Shangri‐La 36





絶倫と言うコトバは悠也さんの為にあるんじゃないだろうか。


眠る彼からそっと離れバスルームに行くと
とりあえず全身を確かめた。

「あ…またうなじにキスマーク…わざとだな」

首筋や鎖骨辺りではなくいつも見えづらいうなじにキスマークをつける。
…自分のものという刻印だ。

「…胸と…お腹、お尻、内腿にもか。
今回は派手だな」


アザはいいんだけどダルい。

1、2、3……コンドーム5個使って
その前に中出ししてるから6回!!

「いつか壊れそう…」

ため息つきつつ、
ジャグジーのスイッチを押してドボンと
バスタブに首まで浸かった。

……壊れたっていいんだ。本当は。

悠也さんが幸せなら、満足なら、僕は喜ばしいと思う。
僕なんて…あの事故の日、父と一緒に死んでいたかも知れないんだから。

悠也さんが生きていてくれて、愛してくれて……

僕は運がいい。
事故で死ななかったのは悠也さんと出逢う伏線?

そう思うのと同時に父が可哀想で、思い出してしまう。

悠也さんと重ねるのは止めようと思ってもー

「僕と同じような指をしてた…」

自分の手をジッと見つめるとよく分かる。
…血は濃いんだろうなってことが。

女性のように細く綺麗な指だった。
髪や頬を撫でてもらうのが大好きで
嬉しかった。

……逢いたくても恋しくてももういないんだから
あまり考えちゃいけない。
(考えるのが普通だろう)
悠也さんはそう言う。

でもー
血の絆があるだろうけど、
宿命で結ばれた僕と悠也さんの関係はもっと濃く強い。
だから悠也さんとは離れられないんだ。


「あっ、そうだ悠也さん…」

起きたかな?

お湯から出るとハンドタオルと熱めのお湯を張ったボールを持って寝室に戻った。

まだ…彼は眠ったままで
静かな寝息を立てている。

タオルをお湯で絞り起こさないようにそっと背中から拭き始めた。

悠也さんは僕の身体を綺麗だと言うけど
悠也さんだっていわゆる細マッチョで彫刻のような
綺麗な身体をしてる。

石膏のように滑らかで筋肉も美しい。
男前だし。

「…カッコいい」

だからお見合い写真が毎週のように山積み。

棄てると彼は言うが、それは失礼だから
1枚1枚お詫びを添え送り返してる。

(その方がイタそうだけど。
あえてスルーが優しくないか?)

彼は知らないのかな…見て見ぬふりかな?
時には僕もプツンとキレるんだ。

見合い相手をスルー?あり得ない。
ほんとは分厚いカバーを触るのだって気分が悪い。

ソレを目にする度、ストレスが溜まってしまう。


バカみたいに丁寧にお詫びを書くのは
ストレス解消になるからね。

それもこれも
「…今でもあなたに恋してる」
から。

「悠也さん…下半身も拭きますからね」

一応そっと声を掛け大臀筋が引き締まったお尻や
長い脚を丁寧に清め拭きあげた。

薔薇のエッセンスを1滴お湯に落としたから
身体だけじゃなく部屋中薔薇の香りが漂って
生々しい匂いを消してくれた。

ああ、空気清浄機のお陰?


彼を清めると、情交の残骸を片付け
もう一度シャワーを浴び、部屋着に着替えた。

彼の下着も新しいのに替え、部屋着もお揃いを出して
パウダールームに用意しー

リビングを暖め窓辺に椅子を持って行く。

夜明の空はまだ暗い青。

新しい1年を彼と過ごせる喜びを噛み締めながら
明けてくる空をひとり見ていた。




続く




本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 大野敦の憂鬱 21

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2018-06