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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 38 

Shangri‐La 38





「私にはきみのお父さんのような人間がいなかった。
それは私にとって不幸だろうね」

「……どうでしょうか。
失うと痛手です」

「それは…辛かっただろうが今のきみは
お父さんの望んだような子になってる。
それとも…ずっとお父さんと生きて行きたかった?」

「昔は、生きている頃はそう思ってました。
本当に慕っていたんです。
いつも子供だけ置いて不在の父でも大好きだったので」

「…そう思える相手がいたことが
きみを強くしてるし優しくもしてるんだろうな」

「……本当は嫌なんでしょう?」

このひとがヤキモチ妬かない訳がない。

「…え、なにが?」

「慕われるのは自分だけで十分だと
思っていたでしょう?」

「いや、私は…お墓参りもした。
誰にだって父親に当たる人間がいるんだし
子供が親を慕うのは普通じゃないか」

「……僕の目を見て言って下さい」

外を見てた彼の顔を両手でこっちに向かせた。

「…敦くん…?」

「僕が一生父に囚われたままでいいんですか、
と伺いたいんですけど?」

「きみの中から追い出せない。
大事な敦くんの肉親じゃないか」

「…肉親に懐くのは肉親の情だけですか?」

「……」

彼は黙って俯き僕の手をそっと撫でる。

「この肌や血、細胞の全て愛してる。
何があっても手は離さないから大丈夫だ」

そう言って僕を抱き寄せる。

「父も含めて愛してくれてるんでしたね」

いつも僕に愛情を示してくれる彼にとって
僕は全てを赦せる相手……だった。

ネガティブな時、いつもタイミング良く心を開かせてくれるのは
僕のことしか見てないし
想ってないと言う事だと知ってる筈だったのに
何を悩んでいるんだろう、僕は。

「…それよりさ…雪でも見たいね」

「都心の交通機関が乱れます」

「3日まで休みだから雪見酒なんか
いいじゃないか」

「…僕に大吟醸を飲ませますか?
いいですよ飲みましょう」

「敦くん…すでに目が座ってない?」

「さあ、どうでしょう。
ぼんやりしてないで美味しいもの作って下さる約束どうしました!?」

「はいっ ただいま!
と、とりあえず着替えてくるから!」

慌ててリビングを後にする彼の背中を僕は見つめた。

なんか「…可愛い」


けど、
僕は好きだとか愛してるとか安売りしないタイプだから
物足りなさを感じてないかな…

たまにはサービスも必要か。

ま、サービスにも種類は色々あるけどね。



続く




本日も沢山の拍手、
ご訪問ありがとうございました(^-^)

いつもこんなでスミマセンm(__)m

Category: 大野敦の憂鬱 21

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2018-06