FC2ブログ
Admin   Newentry   Upload   Allarchives

BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 50 

Shangri‐La 50






「悠也さん、こっち」

寝室から彼を呼ぶと嬉しそうな顔して
風のようにやって来た。

「僕を抱き締めてはダメですよ!」

「…なんで?」

「いいからうつ伏せでベッドにどうぞ」

「……いいけど」

バスローブ姿でキョトンとしながら
ベッドに寝転んだ。

「うつ伏せです」

「…はい大野先生」

先生だって。
お医者さんごっこじゃないんですけど。

「僕、上に乗っちゃいますけど
重かったら言って下さい」

彼の上半身にバスタオルを掛けて
腰の辺りに跨がった。

「…なんかエロいね先生」

「何を想像されてるか分かりますが
大人しくマッサージだけさせて下さいね」

「…マッサージか。
なんだ、そう言うことか」

絶対変なこと考えてたんだ。
ま、別にいいんだけど。

彼の肩に両手を当て体重を掛けると
「…うーん…ヤバい」
そう呟いた。

「痛いですか?
一応マッサージとか勉強したんです。
指圧も」

「…そうなのか、気持ちいい…」

「そうですよ。あなたの為に。
…重くないですか?」

「いいや軽いよ。
丁度いい感じだ」

「やっぱりこってますね」

指が押し返されるくらい固い筋肉。

「そうだろうね。
姿勢が悪くなって肩もこるよ」

「パソコンやスマホばかり弄っては
ダメですよ。
時々肩甲骨周りを動かして血流を良くしないと」

「…腰もいいな」

……腰には乗ってるだけでなにもしてないけど?

「体重が掛かってるだけです」

「ははは、きみの可愛いお尻が腰を刺激して
快感なんだって」

……もう。

「純粋にお疲れを癒してあげたいだけなんです、
僕は」

「分かってる。
…これって誰かにやってあげた事がある?
例えば…お父さんとか的場とか」

「いいえ、DVDで勉強しただけで
どなたにも。
父の肩は揉んであげましたが
上に乗ってマッサージはしてません。
だから、あなたの為に勉強したと言いました」

「…敦くんの初めてを頂いてるとは
ありがたいことだな」

「確かに初めてですけど…変な言い方しないで下さい」

「あ、そこ!そこいいな…もう少し強く押してもいいよ」

「…確かにこってますね。
働き過ぎですね悠也さん」

「働くよ今は―」

今は…?

「今限定ですか」

「あ…ヤバい。
聞き流してくれ」

「……」

休日だしお正月だし…
これからの彼だけじゃなく僕の運命もかかっているらしいから
あえて言わないけども。

「今度は腰を揉みますから」

スルーして彼の足元に下がると腰にゆっくり体重を乗せる。

「腰はあまり素人がどうこうするところじゃないから」

「そうなの?気持ちいいけど」

「ぎっくり腰にお正月からなっても困るでしょう。
4日には必ず永田町に顔を見せなければなりませんから」

「離党届か…野党が騒ぐな。
それで済ませるのかと文句言うに違いない」

「野党も一枚岩ではありませんからどうなりますか…」

「きみから長野に話しつけといてくれる?」

長野議員をすっかり信用してる。
二度も僕が騙された相手なのに。

「律くんは長野を尻に敷いている。
あの子がいれば長野はきみに手を出さないよ」

「僕の心を読んだんですか」

「小倉くんというきみがスカウトした秘書がついてる」

「…そうですね。
他どこかこってますか?」

小倉さんとのこともお忘れで。
でも僕を信用しているからこその発言なんだ。

彼は僕を裏切らないし僕も彼を裏切らない。
と言うか彼にしか欲望が湧かないし。

「あなたが心の底から惹かれて自分のものにしたいと思われたのは
僕だけなの知ってますから」

「きみは可哀想だな。
私のようなしつこい人間に捕まって」

「いいえ、僕もしつこいですから。
あ、あなたの考えてる意味ではありませんから」

「あはは。
疲れたろう、もういいよ」

「……横向いて下さい」

「…横?」

バスローブ着たまま僕に背を向ける彼。

その彼の背中にピッタリくっついて腕を彼の腹部に回した。

「あのね…敦くん、私は盛りのついた狼なんだぞ?」

「これは僕の癒しなんです。
暫く大人しくしておくように。
いい子にしてたらまた読み聞かせの続きやってあげますから」

何度身体を重ねても感覚はいちいち違う。当たり前だけど。
こんな風に身体を寄せ合ってるだけで満足することもあるんだな。

マンネリを恐れていたけれど…恋し合っていれば何も怖くない。


「…悠也さん…あなたの恋人は意外にロマンチストかも知れないですよ」

「うん…いいんじゃない?」

「30分くらい寝ますからよろしくお願いします」

本当に睡魔が襲ってきた僕の手を彼が優しく握ったのは…覚えてる。




続く




本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。
まだ正月ボケしてる二人です…( ;∀;)

Category: 大野敦の憂鬱 21

TB: 0  /  CM: 0

top △

コメント

top △

コメントの投稿
Secret

top △

トラックバック
トラックバックURL
→http://haru1924.blog.fc2.com/tb.php/4024-f6ec59b3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △

2018-09