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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 52 

Shangri‐La 52




「敦くん、パジャマ脱いじゃっていいかな」

ベッドに入っておもむろに言う。
…いつものことだけど。

「パジャマを何故?」

「あ…ほら、裸で抱き合うと気持ち良く寝れる」

「…いつも僕を裸にしてるじゃないですか」

「今夜は何もしない、寝るだけだから」

本当だろうか…
僕にも…色々準備と心構え必要だから
前もって言ってもらった方がいいんだけど。

「いつもそう仰いますけど
本当に今日はダメですよ」

意地悪を言ってもー
「分かってるから」
そんな感じ。

さっさと僕のパジャマのボタンを外して
脱がせると自分もパジャマを布団を被ったまま
脱いでパジャマのズボンを下着と一緒に
剥がされた。

肌を合わせるのはいいんだ。
確かに安心して眠れる気がする。

そのまま情事になだれ込むのが
イヤなだけだ。

毎日しなくても繋がってるのを感じるから
四六時中…は、避けたい。

それが長続きする関係でもあると思う。

「…しっとりしてて吸い付くようなもち肌が
たまらないんだよ」

僕の気も知らず胸に抱くけどドキドキは
しないんですか?

意外なことに彼の身体は…静かだ。
…下半身も。

こう言うのは好きだ。
心臓の音が落ち着くし、暖かくて気持ち良い。

「僕、本当に寝ますよ…いいんですね?」

「…勿論。
ゆっくり寝なさい」

裸で一緒に寝るのは初めてじゃないけど
何もせず寄り添って寝るのはあまり無いかな。

僕は全然構わない。
いつでも発情してないし、
性的欲望は薄い方だ。

だから反応すること無く
ぐっすり眠れるだろう。

でも悠也さんは大丈夫かな。
全裸でトイレに行かせるのも申し訳ない…
で、
「マジで眠っていいんですね?」
確認した。

「大丈夫。
私も寝るから」

「……」

なんか複雑。

僕は我儘だな。
毎日は嫌でも欲情してくれなきゃ
不満だなんて。

以前、悠也さんも性的欲望はあまりない、
むしろ淡白だと言っていた。
僕の欲望を処理してくれる為に
頑張っているとしたら可哀想だ。

あまり触れたくない問題だけど
悠也さんにとっては切実かも。

そんな若くないから腰痛も出てきたり
体力も低下するだろうし。

「……悠也さん、本当は―」

(無理してるんじゃないですか?)
そう聞きたかったのに…寝息が聞こえた。

僕に腕枕したまま本気で眠ってた。

「…バカバカしい」

考えすぎたら眠れなくなる。
つまらない考え事は放り投げて
僕も眠りの淵に落ちて行った。



寝起きは悪くない僕だが
アラームを止められたら起きれないこともある。

彼はスマホのアラームを止め
こっそりベッドを抜け出していた。

裸のはずだった僕はいつの間にか
悠也さんのガウンを着せられていた。

脱がせたり着せたりがつくづく上手なひとだと
感心する。
ほんと、気がつかなかった。

時々、脱がせる天才だと嫌味を言うと
敦くんに出逢って上手になったんだと笑顔で反論する。

大抵僕が論破するけれどプライベートの事は…五分五分だ。


起き上がってボンヤリしてると
悠也さんがベッドルームを覗いた。

「敦くん、おはよ」

「……おはようございます」

「今、朝食を用意するからね」

そう言ってドアを閉じたけど
僕は慌ててベッドルーム奥の洗面台で
歯を磨いた。歯磨き粉を付けずに。
歯磨き粉で磨くのは食事の後と言うのが
朝の僕のルーティーン。

何もなかったかのようにベッドに戻って
しばらくするとー

「食事はベッドでするからね」

そう言いながらトレーを
ベッドサイドのチェストに置いてゴソゴソと
ベッドの中に潜り込んだ。
彼は…ルームウエア姿。

「おはようのキスを下さい私のハニー」

なにごっこかな、これは…?

「……」

黙って彼の首に抱きつき唇を重ねた。
ぎゅっと強く抱き締めてきたけど
すぐに戒めを解いて食事のトレーを
僕と自分の膝の上に乗せたんだ。

「…もしかして…今日のプランのひとつですか
これは」

「プランと言うか、きみを労いたいだけだ」

「お優しいですね。
あなたがお優しいのは何時もですが」

「きみにだけ優しいんだ私は」

それは知ってます。
……
ああ、裸で寝かせたのはこの伏線だったんだ。

なあんて今頃気付いた。
悠也さんの言動は全て意味がある。

よくよく考えて行動するんだ。
こと僕に関しては。




続く



本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。
ちんたらちんたらスミマセン(-_-;)

Category: 大野敦の憂鬱 21

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