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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

水星の欠片 25 

水星の欠片 25






「健、僕のせいで普通の恋愛できなくなってる?」

マンションに帰って来てリビングでテレビを観てる時に馨が言った。

「…普通の恋愛って…馨としてるよ?」

「そうじゃなく、男女交際…」

「だから、好きでもない人間と交際とかしない」

「…本当に好きな女の子いないの?」

「いないの!
十四の時から好きなのは馨だけだ。
もしも…もしも馨が消えても待ってるから」

「……うん。
健、お風呂は?」

「シャワーするけど馨が先に入れば?」

「…どうして?
僕がすごい年上だから気を使ってるの?」

「…違っ…違うよ!
そんな事考えてないし!」

「ふふっ
そう言うとこ可愛い。
お風呂お先に」

小悪魔出た!

やっぱり戦争という大変な経験した馨は大人なのかも。
でも…どうしたらいいんだろう。
この気持ちをどう現せばいいのかな。

まだどこか本気にしてないんじゃないかと…
そんな気がする。

本気なんだ。

本気で馨と恋人同士になりたいと思ってるんだけど…踏み出せない。

馨に嫌われたくないって言うのと
基本的な情報をネットで調べた結果、
馨の負担が多い事を知った。

過去からの訪問者でも生身の身体で
痛みも感じるんだ。

嫌な想いをさせて帰って来なくなるのが
超怖い。
あり得ない。

考えただけで胃が痛くなる。


こっちがウダウダ考えてる間
馨はシャワーえを終えパジャマに着替え
戻ってきた。

「健、シャワー交代。
…僕ちょっとパソコン見るね」

「…あ…うん。
じゃ、シャワーしてくる」

風呂上がりの馨は…いい匂いがして困る。
その匂いが脳を麻痺させて悪さをしないように
慌ててバスルームに逃げた。

馨は…馨はどうしたいかな。
まだデート…何回かしないとダメか。
俺はさ、好きだからモヤモヤしてるんだ。
馨にはまだそんな経験ないのかも知れないけど。

気もそぞろでシャワーして
ミネラルウオーター片手にリビングに行くと
馨はまだパソコンを見てたんだ。


「…馨?
なに調べてるの」

視線はこっち、指はキーボード。
随分熱心だな。

「……色々と…」

何気なく隣に座ると逃げるように向かいに移る馨。

……?

「どうかしたの?」

「どうもしないよ。
ただ、何が僕たちの幸せなのか
この子に聞いてたんだ」

この子とはパソコンのこと。

「トーフに何を聞いたって?」

そう、名前はトーフ。
外国人がペットにつける名前みたいだ。

可愛くて綺麗で優しいだけでなく天然なとこもあって
面白いんだ馨は。


「…だから、幸せについて―
ううん、同性が男女のように結ばれる方法」


飲んでいた水を思わず派手に吹き出した。




続く



本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 水星の欠片

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2018-06