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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 59 

Shangri‐La 59





宮崎議員が離党届けを出したが
野党はそれで終わりかと幹事長室の前で
騒いでいた。
マスコミも取り囲み大変だ。

悠也さんも大変だろうけど
僕も大変なんだ。

鈴木さんはご機嫌が悪いし
島津さんは松田総理のお世話…
悠也さんにも言われたから自由党の
長野議員に会わなきゃならない。

決して長野議員が嫌いじゃないんだ。
過去のことは忘れた。
ただ…緊張するだろうな。


(宮崎議員は会見も申し開きもなく雲隠れしています。
派閥の領袖の小松川議員も姿を見せない状況で
北原幹事長の動向を伺っている状況です)

記者クラブからワイドショーへ中継してる。
これからトワイライトニュースへと
続く訳だ。

事務所のテレビを消して帰る支度をしているところに
鈴木さんを伴って湊が戻ってきた。

ああ…めんどくさい。

「あっちゃん、今日は定時だったね?」

「用があると申し上げましたが」

「…聞いたよ。
で、どこのホテルで待ち合わせ?」

「説明したじゃないですか。
何を考えているんです?
プライベートでどこに行こうとも
先生に関係はございません」

「そうですよ。
恋人でもないのに詮索するのは
おかしいですよ。
ほんと、先生は独占欲が強いんだから。
自分の所を離れると気になるのは我儘!」

「僕は心配してー」

「ご心配ありがとうございます。
ただの野暮用ですからご心配には及びません。
では失礼いたします」

「…あっちゃん、近頃冷たい」

「何言ってるんですか、前からでしょ」


……鈴木さん何てことを。
冷たくしてるつもりはないですよ。

と、思いながら議員会館を後にした。


東洋ホテル1055室。

東洋ホテルは去年建った新しいホテルだ。
ロビーはきらびやかでそれでいてモダン。

白と黒のロビーを抜けてエレベーターホールに
向かうと丁度降りてきてエレベーターに乗って
10階へ。

1055室は一番奥でセミスイートだ、確か。

長野先生も利用してるとは思わなかった。
…今度から利用するのは遠慮しよう。

ふかふかの青い絨毯はニューグランドに似てる。

真っ直ぐ進んで1055室のインターホンを押した。

数秒の間をおき出てきたのは長野先生。
当たり前だけど。

相変わらず爽やかなイケメン。
以前、湊に、似ていると思ったけど湊ほど軽薄じゃなかった。
実は重い過去を抱え苦しんだひとだったんだ。

「…どうぞ入って」

「はい。
急にすみませんでした」

「この間の会合の事だよね、大丈夫ですよ。
こうして話すのも久しぶりですね変わらず綺麗で…」

「いいえ」

彼の後について行くが過去のことが甦る。
2度騙され連れ込まれた。

ただ棘だらけの彼はもういない。

高芝律と言う運命の相手との再会で
彼は変わった。
だから心配はしてない。

セミスイートだからリビングがある訳で
そこに入った途端、
「大野さん!」
飛び付いてきたのは―

その高芝律くん。

「…え…どうして…律くん?」

「亮ちゃんひとりで大野さんに会うのは
ずるいからついてきたの」

それは…安心だけど…

仔猫のように丸い大きな瞳とふんわりパーマの
栗色の髪、
えくぼの可愛い彼の言うことに逆らえなかったのは
見え見えだ。

長野さんを見ると―
目を逸らした。

完全に可愛いお尻に敷かれてるな。




続く



本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 大野敦の憂鬱 21

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