FC2ブログ
Admin   Newentry   Upload   Allarchives

BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

水星の欠片 30 

水星の欠片 30




初めての経験は…凄く興奮した。
けども、
朝になって異常に恥ずかしくてたまらなかった。

馨は先に起きていていつものように
朝食を作っていたけど……

「あ、健おはよう。
ご飯食べたら?」

「…うん…ありがとう」

気まずい。

馨もこっちを見なかったし
こっちも馨の顔をチラッとしか見れなかった。

背を向けた馨の耳から首にかけて桜色に
染まってるのに気づいた途端、
夕べの事が甦って…ヤバい、慌ててトイレに
駆け込んだ。
朝から馨に発情するとは。

ものすごく、好きなんじゃないか。
バカだな俺って。

「避けてもしょうがない」

このままじゃダメだ。
最初があれば二度目もある訳で…逃げていたら
一緒になんて生きていけないじゃないか。

それで、
キッチンに立っていた馨を後ろから抱きしめたんだ。

「馨は消えない。
俺を置いて行かないよね」

「…消えたくないよ。
だってどこに飛ばされてるのか分からないし
戻れる保証もないから」

そうだ。
一番辛いのは馨。

「俺…良かった。
最初で最後の相手が馨で」

他の誰ともセックスなんてしない。
馨だけだ。

「僕も。
僕の身に何が起きているのか知らなくても
健がいる。
健の傍に必ず戻れると信じてるよ」

「俺に恋してる?」

「…してる。
だから抱き合ったんだ。
そうじゃなきゃ娼館の子と同じで
生きるためだけに身を売ってるみたいでしょ」

「馨は…すごく綺麗だった」

「十四の身体なんて貧弱でみっともない。
嫌いになったんじゃないかと思って…」

精神がまず好きなんだ。
顔だけでも身体だけでもない。

「ならないよ!
俺の世界には馨しかいないんだから!」

「…友達も作らなきゃダメだよ。
僕は健の友達に会いたい。
その時は従弟にでもしてね」

恋人とは言えない?
いいや、俺は誰にだって言える。

「…恋人だって言えるから」

「ダメ。
大学出て国家公務員試験だっけ?
それに受かって省庁に就職できるまで
言ってはダメだから」

「それって約束なの?」

「約束だよ。
破ったら口きいてあげない」

それは嫌だなあ。

「分かった。約束」

純粋で真っ直ぐな馨。
その小指に自分の指を絡ませた。



「今日はさ、六時限まであるから
大体…帰るの四時過ぎだと思う」

「うん、勉強しながら待ってる」



つまらない。
つまらない、馨のいない学校なんて
面白くない。

馨との約束だから勉強はするけどね。
絶対に成績は落とさない。

直ぐにでも帰りたかった。

それを我慢しながら時計ばかり見てた。


「健くん!」

例の二人組が下駄箱のところで待っていて
いやーな気分。

「あの子が好きな子なの?
もう……色々…した?」

「意味分かんないんだけど」

「ユリカは恋人同士ですることしたのって
言ってるの!」

「セックスならしてるよ。
悪いけどそう言うことだから
付きまとわないでくれる?」

唖然としてる二人を置いて外に出ると
雨空を見上げた。




続く


本日も沢山の拍手、ご訪問ありがとうございました。

Category: 水星の欠片

TB: 0  /  CM: 0

top △

コメント

top △

コメントの投稿
Secret

top △

トラックバック
トラックバックURL
→http://haru1924.blog.fc2.com/tb.php/4045-9a6df43f
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

top △

2018-09