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BLの終焉

Rあり、男性同士の恋愛小説を載せております。

Shangri‐La 62 

Shangri‐La 62





「長野を落してくれたんだね」

「…いいえ、最初から長野さんは大きな木の元に
おられたんです」

「はは、以前脅したからな。
あ、夕べ帰りたかったんだけど…ごめん」

今井さんが席を外してるから悠也さんは
個人的なことを言ってくる。

「東京湾に沈めるなんて言ってはいけません。
それと、僕は大丈夫。
ああ…マグノリアが咲きそうです。
陽当たりが良い場所だから」

「…そう。
咲いたら一緒に見よう」

「そうですね。
きっと良い薫りでしょう」

「もう春か」

「…永田町は冬ですが」

「冬だね。
早く季節が巡ると良いんだが」



宮崎議員は結局議員辞職に追い込まれ
辞める意思を示したのがその日の午後。

明日の新聞やネットニュースのトップだろう。
しかしながらちょっと違う記事が踊っていたー

事務所に戻ると鈴木さんがパッと
飛んできた。

「大野さん、カラオケ行ったの?」

「…何故?」

鈴木さんには喋ってないのに。

「何故って…ネットニュース見てないの?」

…え…

慌ててスマホを開いてyahooニュースを見た。
トップ記事はー

(官房長官の有名秘書と
野党第一党の幹事長が密会)

(昨晩自由党の長野幹事長と知り合いの一般人
そして議員なら誰でも知っている美貌の秘書が
カラオケルームで密会。
三人は東洋ホテルから共に行動していた。
与党保守党と自由党裏の繋がりは明らかだ。
宮崎議員の辞職と結びつくのか?)

気がつかなかった。

「ホテルからつけられてたんだ…」

「このカラオケショップは高級で高いんです。
料理も美味しいし」

「長野先生が支払いました。
…でもそこが問題じゃありませんから」

「そうですけど何の為に会ったか
知らないでしょう、マスコミは」

「…ソコから糸を手繰られるのは
嫌ですね」

「幹事長がスピード感を持って
事を進めて下さらないと混乱しますよ」

「…ええ。
衆議院は通っても参議院が問題です。
…参議院の議長、自由党の片岡先生ですね。
鈴木さん知り合いでしょう?」

「……大きな声では言えないけど
僕、振られたんですよ昔」

「そうなんですか!?
どうして鈴木さんが振られたんですか。
こんな可愛いのに」

「…僕も心外でした。
理由、聞きたいですか?」

「勿論聞きたいです」

「聞いたら引きますよ?」

なんか予感はあったけど…

「……大丈夫です」

「やっぱり大野さんを忘れられないって」

「え!?付き合った覚えはありません」

やっぱり…引いた。

「違います。勝手に片想いしていたんです。
妄想が半端ないからあのガキ」

「口が悪いですよ」

「いくら議員でも年下ですからねっ」

それはそうだけどー

「参議院の根回しは大野さんが適役ですよ」

「いいえ、鈴木さんにも同席してもらいます」

「昔のオトコになんか会いたくない!」

「小峰先生もご存知ないんですか?」

「過去のオトコのことは優希のことしか
知りませんよ!」

「知られなければいいんです。
もう私だけで行動は出来ませんから」

「…抜かれたから?」

ネットニュースに載ったら派手には動けない。

「そうです。
幹事長が許してはくれないと思います」

「……小峰先生には内緒ですよ?」

「…はい」

「僕が大野さんを守らないと。
取引の材料にされないようにね!」

「さすが優しくて頼りになるお兄さん。
期待してますから」


その日の夕方、今井さん経由で悠也さんから呼び出しがあった。




続く



本日もお付き合いくださりありがとうございました。

Category: 大野敦の憂鬱 21

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